若い女性を中心に大人気になっている携帯小説は、今や数えきれない作品がオンライン上で紹介されています。
私も数点は読んでみたのですが、「おお!これは!」というものから、あまりの稚拙さに呆然とするものまで、本当に数限りなくあり「玉石混交、ここに極まれり」といった印象を強く受けました。
また、ひとつの作品がヒットすると、その続編や番外編が必ず作成されており、続編だらけのハリウッド映画と通ずるものがあります(笑)。
映画、書籍ともに大ヒットを記録した「恋空」は、アナザーストーリーとして「君空」が発表され、これまたロングセラーとなっていますし、同じく魔法のiらんどで人気があった「幼なじみ」には、続編の他にもスピンオフ作品という紹介で「初恋」という作品が発表されています。
名前の付け方で、ひと目見ただけで続編と解るものでは、「夏色」「冬色」「春色」の三部作などがありました。
読んでいないので、実は何か理由があるのかもしれないですが、なぜ「秋色」がないんだ!とおおいに突っ込みたい気持ちです。
また、携帯小説には「ノンフィクション」や「事実に基づいて書かれています」という記載もよく見られます。
作者の実体験を元に作品が作られているという形で、物語の主人公と作者の名前が同じという作品もあります。
伝説的携帯小説とも言われている「恋空」、「赤い糸」の二作品もそれにあたります。
この二作品には、非常に衝撃的な内容がたくさん含まれているので、「実体験です」と言い切ってしまって大丈夫なのかと、余計なお世話ですがついつい心配してしまいます。
自分の体験を元に作品を作りたい欲求というのは、作家としての宿命でもあるかと思いますが、あまりにも文章が衝撃的過ぎると心配になってしまいます。
しかし、そういった大人の意見とは逆に、そういった作者の手法が、若い世代にはとても支持されているようで、「感動した」「涙がとまりません」といった書評がたくさん送られているというのも事実です。
性の描写が生々しいものも多数ありますし、実生活では逸脱してしまうような犯罪的な行動もたくさん書かれています。
若い世代の複雑な衝動が、物語を読むことで追体験し、昇華することができるのであれば良いのですが、模倣することがないように注意が必要だと思います。
そういった意味では、携帯小説で描かれている世界というのは、酸いも甘いも知り尽くした大人が読むのに適した作品でるのかもしれません。
もちろん、共感はできない人が大半だとは思いますが、「大人が若い世代を知るための解説書」という面ではアリではないかと思います。
私も数点は読んでみたのですが、「おお!これは!」というものから、あまりの稚拙さに呆然とするものまで、本当に数限りなくあり「玉石混交、ここに極まれり」といった印象を強く受けました。
また、ひとつの作品がヒットすると、その続編や番外編が必ず作成されており、続編だらけのハリウッド映画と通ずるものがあります(笑)。
映画、書籍ともに大ヒットを記録した「恋空」は、アナザーストーリーとして「君空」が発表され、これまたロングセラーとなっていますし、同じく魔法のiらんどで人気があった「幼なじみ」には、続編の他にもスピンオフ作品という紹介で「初恋」という作品が発表されています。
名前の付け方で、ひと目見ただけで続編と解るものでは、「夏色」「冬色」「春色」の三部作などがありました。
読んでいないので、実は何か理由があるのかもしれないですが、なぜ「秋色」がないんだ!とおおいに突っ込みたい気持ちです。
また、携帯小説には「ノンフィクション」や「事実に基づいて書かれています」という記載もよく見られます。
作者の実体験を元に作品が作られているという形で、物語の主人公と作者の名前が同じという作品もあります。
伝説的携帯小説とも言われている「恋空」、「赤い糸」の二作品もそれにあたります。
この二作品には、非常に衝撃的な内容がたくさん含まれているので、「実体験です」と言い切ってしまって大丈夫なのかと、余計なお世話ですがついつい心配してしまいます。
自分の体験を元に作品を作りたい欲求というのは、作家としての宿命でもあるかと思いますが、あまりにも文章が衝撃的過ぎると心配になってしまいます。
しかし、そういった大人の意見とは逆に、そういった作者の手法が、若い世代にはとても支持されているようで、「感動した」「涙がとまりません」といった書評がたくさん送られているというのも事実です。
性の描写が生々しいものも多数ありますし、実生活では逸脱してしまうような犯罪的な行動もたくさん書かれています。
若い世代の複雑な衝動が、物語を読むことで追体験し、昇華することができるのであれば良いのですが、模倣することがないように注意が必要だと思います。
そういった意味では、携帯小説で描かれている世界というのは、酸いも甘いも知り尽くした大人が読むのに適した作品でるのかもしれません。
もちろん、共感はできない人が大半だとは思いますが、「大人が若い世代を知るための解説書」という面ではアリではないかと思います。
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何かと批判されることが多い携帯小説ですが、若者からは多くの支持をうけ、書籍化のみならず、映画、ドラマ、漫画など、各分野に広く浸透しています。
そんな携帯小説の世界にも、実在の文学賞のような賞レースが存在することをご存じでしょうか。
「日本ケータイ小説大賞」では、公式応募サイトである「野いちご」か「BookLegimo」で自作の携帯小説を連載すると、その掲載作品を読んだ読者が、自分の好きな作品に投票するシステムになっています。
投票数によって、「野いちご」から26作品、「BookLegimo」から4作品が選出されます。
その後、日本ケータイ小説大賞公式サイトで第2次の読者投票が行われ、15作品を選抜します。
15作品は、審査員によって最終選考が行われ各賞が発表されるという仕組みになっています。
現在は、第3回の審査のまっただ中にあるのですが、審査員には作詞家で小説家である秋元康やTSUTAYAのBOOK統括ディレクター、毎日新聞の学芸部編集委員などがつとめており、思った以上に本格的なコンクールであると思いました。
日本ケータイ大賞の第1回では、
大賞は十和の「クリアネス」
優秀賞にゆきの「この涙が枯れるまで」
優秀賞貞次シュウの「地球最後の24時間」
TSUTAYA賞に陽未の「プリンセス」
審査員特別賞に流奈の「星空」とアポロの「被害妄想彼氏」が選ばれました。
大賞を受賞した「クリアネス」は書籍化されただけではなく、映画化もされるそうです。受賞すると書籍化はまず確実でしょう。
ちなみに第2回の対象にはreYの「白いジャージ~先生と私~」が選ばれています。「白いジャージ~先生と私~」の書籍化では、テレビでカンニング竹山を起用したCMが流れていたことなど、当時は携帯小説をあまり知らなかった私でも覚えていますし、小説自体も13万部を突破する売上だったそうです。
第1回の大賞受賞者の十和さんは、「クリアネス」が処女作での受賞だったそうです。
募集要項を見ると、応募資格などといった規定もありませんし、無料サイトでの発表になるので気軽に投稿できるといのも魅力ですよ。
もちろん、書籍化されなければ、収入を見越すことはできませんが、万が一大賞を受賞したとなれば、まったくの無名作家から、一気に売れっ子作家へと大変身ということにもなるかもしれません。
携帯電話という、手のひらサイズの媒体で書いた小説が、オンラインの世界を飛び出して、映画になったり、ドラマになったり、漫画になったりするかもしれないと思うと、私もひとつ投稿してみようかなという気持ちになってしまいました。
そんな携帯小説の世界にも、実在の文学賞のような賞レースが存在することをご存じでしょうか。
「日本ケータイ小説大賞」では、公式応募サイトである「野いちご」か「BookLegimo」で自作の携帯小説を連載すると、その掲載作品を読んだ読者が、自分の好きな作品に投票するシステムになっています。
投票数によって、「野いちご」から26作品、「BookLegimo」から4作品が選出されます。
その後、日本ケータイ小説大賞公式サイトで第2次の読者投票が行われ、15作品を選抜します。
15作品は、審査員によって最終選考が行われ各賞が発表されるという仕組みになっています。
現在は、第3回の審査のまっただ中にあるのですが、審査員には作詞家で小説家である秋元康やTSUTAYAのBOOK統括ディレクター、毎日新聞の学芸部編集委員などがつとめており、思った以上に本格的なコンクールであると思いました。
日本ケータイ大賞の第1回では、
大賞は十和の「クリアネス」
優秀賞にゆきの「この涙が枯れるまで」
優秀賞貞次シュウの「地球最後の24時間」
TSUTAYA賞に陽未の「プリンセス」
審査員特別賞に流奈の「星空」とアポロの「被害妄想彼氏」が選ばれました。
大賞を受賞した「クリアネス」は書籍化されただけではなく、映画化もされるそうです。受賞すると書籍化はまず確実でしょう。
ちなみに第2回の対象にはreYの「白いジャージ~先生と私~」が選ばれています。「白いジャージ~先生と私~」の書籍化では、テレビでカンニング竹山を起用したCMが流れていたことなど、当時は携帯小説をあまり知らなかった私でも覚えていますし、小説自体も13万部を突破する売上だったそうです。
第1回の大賞受賞者の十和さんは、「クリアネス」が処女作での受賞だったそうです。
募集要項を見ると、応募資格などといった規定もありませんし、無料サイトでの発表になるので気軽に投稿できるといのも魅力ですよ。
もちろん、書籍化されなければ、収入を見越すことはできませんが、万が一大賞を受賞したとなれば、まったくの無名作家から、一気に売れっ子作家へと大変身ということにもなるかもしれません。
携帯電話という、手のひらサイズの媒体で書いた小説が、オンラインの世界を飛び出して、映画になったり、ドラマになったり、漫画になったりするかもしれないと思うと、私もひとつ投稿してみようかなという気持ちになってしまいました。