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2024/05/07 15:40 |
泣ける携帯小説ランキングについて
最近、映画や書籍化で人気がある携帯小説ですが、おすすめコメントには必ずと言っていいほど、「泣けます!」というポップが飾られていることが気になります。

ある調査会社が行った、携帯小説についての調査で、携帯小説ユーザーに読みたいテーマは何かという質問をしたところ、実に57%の人が「泣けるもの」と答えていたようです。

少し前の話になりますが、日本出版販売株式会社が発表した2007年の上半期小説ランキングのベスト10圏内には、5冊もの携帯小説がランクインしています。

ランクインした携帯小説は、
第1位の「赤い糸」
第2位の「もしも君が」
第4位の「今でもキミを」
第5位の「純愛」
第9位の「クリアネス」でした。

当時の携帯小説の人気のほどが伺えます。
そして、このランクインした携帯小説は、すべて書評に「泣けました!」という言葉を見つけることができるのです。

「泣きたい」という願望は、何も携帯小説の中だけに見られている傾向ではないですが、現代人の落涙欲求は相当なもので、それは若者にもいえる傾向です。

「泣ける携帯小説は?」というアンケートで上位に挙がった作品は、「恋空」「DeepLove」「赤い糸」のほかに、「天使がくれたもの」「もしも君が」などです。

人気がある携帯小説=泣けるというのは、もはや定番と言っていいかもしれません。

「天使がくれたもの」の作者chacoの、書籍化された「ひまわり」という作品も恋愛というカテゴリーだけにおさまらない成長ドラマということで、人気あるようです。

自分たちの気持ちを代弁してくれるものとして、若い世代が携帯小説を好んで読んでいる姿は、かつての自分が、コバルト文庫やティーンズハートといった小説を夢中になって読んでいた姿を思い出させてくれます。

そういった意味では、今も昔も、若い女性が求めているものは同じなのかもしれません。
「恋空」の恋人が不治の病に倒れて…、というエピソードなどは、少女漫画の普遍的なストーリーのひとつです。

携帯小説で若い世代が涙している姿と、おばさま世代が韓流ドラマで涙する姿はなんらかわりがありません。
物語の内容という点でも、事件事件の連続で、主人公がとにかく苦労するという点で一致します。

各世代の人気作品と見比べて、共通点を探してみるのも面白いかもしれません。
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2008/10/03 13:54 | 携帯小説

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