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2024/05/07 14:19 |
携帯小説とは何か
「携帯小説」は、その名前のとおり、携帯電話を使用して執筆された電子書籍です。

オンライン小説と混同されることもありますが、媒体が「携帯電話のみ」と限定されるので、はっきりとした区別をすることができます。
携帯小説が紹介されている場所では、有名な「魔法のiランド」「野イチゴ」などのサイトがあります。
さらに携帯ゲームで大人気の「モバゲー」も、ユーザーが小説や詩などの作品を投稿できるサービス「クリエーター」を開始しています。

モバゲータウン内に設置された「クリエーター」で紹介された携帯小説の中には、「君のせい」など書籍化されたものもでてきています。

モバゲータウン内で発表された小説を、独自に審査して小説大賞を選ぶことも行われています。

小説大賞に選ばれると、各出版社から書籍化することができるほか、賞金100万円が貰え、至れり尽くせりです。

携帯小説のジャンルには、恋愛ものが多いようですが、モバゲータウン第1回小説大賞特別賞を受賞した「ソウルイーター」は、本格ミステリーの呼び声が高く、高い評価を得ています。

原作者が映像作家でもあることからもわかるように、今までの「携帯小説は小説を書いたことがないような素人が書いた駄作」というようなものではなく、文芸のジャンルのひとつとして確立されつつあるのではないでしょうか。

携帯小説を読む人、というと若者に限定されがちな傾向がありましたが、さまざまなジャンルが登場することで、読者層にも広がりが見られるようになるのではないでしょうか。

携帯電話という、独特の媒体を使うことから小説の書き方が、どうしても短く、簡潔な文章になってしまうため、読み慣れるまでは少し違和感を感じてしまうこともあるかもしれません。

そのため、携帯小説は、しばしば、文章が短絡的であるとか、表現が稚拙だという評価を受けがちです。
逆に言うと、簡潔な文章の中で自分の想いを表現するという作業は、実は書く側にとってはなかなか難しい制限になっていると思います。

たくさんの携帯小説が書籍化され、ベストセラーとなっているだけではなく、映画やドラマなどの他のメディアにも進出して、人気を博していることからも、新しい文学表現のひとつとして、携帯小説は無視できない存在になりつつあります。

たくさんの作品が発表される中で、作品のクオリティも徐々に高められていき、携帯小説として発表された作品が、有名な文学賞を受賞するような日も、いつかやってくるかもしれません。
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2008/10/03 13:54 | 携帯小説

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